レーヌ・シュリィー
まるで奇跡の青薔薇。気高き蒼石の君。
彼女を飾る言葉は数知れない。
麗しき青薔薇を手にしようと貴族の男たちは今宵も火花を散らす。
しかし、容易に触れてはいけない。
「ワイン一口分も酔えやしないわ」
彼女が踵を返した後には、また男たちの石像が増えていく・・・。
執事
シュリィーに仕える執事。
優しいほほ笑みは月の光のように彼女を包み込む。
「青薔薇が輝けるのは 月あってこそ」
いつも彼女の傍らに居ながらも、その秘めたる心の内には気付かないよう。
貴族の男たち
ある者は、富を。
ある者は、名声を。
シュリィーを手に入れようと夢幻の舞踏会で踊るが、
次第にその体は石のように動かなくなり・・・。
秋璃(あきり)
月が静かに昇る夜、秋璃は夢をみる。
青薔薇を思わせる、奇跡の美女の夢をみる。
「終わらない夜の狂詩曲・・・」
夢で見たドレスと、青薔薇の髪飾り。
淡いまどろみから目が覚めたあと、ふと口ずさまれた歌を残して、
夜は更けていく。
友人リリ
舞踏会前だというのにうたた寝してしまっている秋璃を起こしに来る友人。
夜空は月と星が輝く夢幻のよう。
2人は舞踏会へと向かう。
シュリィーとアルマ
とある富豪の家の娘と 芸術家の卵の少年。
身分違いの恋。
想いは不運にも重なることはなく、悲しい結末を辿った。
幼き日のごっこ遊び、楽しかった日々を胸に
「さあ 目を閉じて 夢の中へ おやすみ」
◆配役◆
レーヌ・シュリィー: 秋璃
執事(アルマ): Myura
貴族男: Y.c
貴族男: フィカス(初演)、B.n(再演)
友人 :M.p(初演)、L.u(再演)
◆演奏・語り◆
麻布十八番(初演)、J.m(再演)
Y.n
S.r(初演)、J.m(再演)
◆作曲◆
麻布十八番
◆動画撮影◆
B.n(初演)、クラーリィ(再演)
◆SS撮影◆
M.s(再演)