Story

<物語>

Cast

<スタッフ>

Libretto

<台本>

Special

<スペシャル>


※改行で1台詞。

 

【前挨拶:秋璃】

(秋璃と奏者は位置につく)
 (秋璃、フードは脱いでおく)


 秋璃:

   『レーヌ・シュリィーの夢』
    さあ 目を閉じて夢の中へ・・・

(秋璃のみ礼。フードを被って後ろ向きに座る)

 

【レーヌ・シュリィーの夢:全スタッフ】


(スタッフの用意ができたらGOサイン→音楽『夢想』へ)


●シーン1 夢におちる

音楽1【夢想】 


(秋璃、座ったまま)

シュリィー:あぁ 夢見ている
      いつか恋した その人を
      あぁ 待っている
      いつか訪れる その時を
      luluーluー lululu・・・


●シーン2 レーヌ・シュリィー


音楽2【青薔薇】


 語り:彼女はレーヌ・シュリィー
(シュリィー、正面向いて[自慢]でローブ脱ぐ→シュリィーの衣装)

       麗しきその姿は女王にふさわしく・・・


 シュリィー:月光に輝く青薔薇
       気高き蒼石の君
       私を飾る言葉は尽きない

       星を躍らせる髪
       微笑む唇は艶めいて
       私を求める男は尽きない

       数え切れない程
        愛を誓われたけれど
       ただ聞き飽きた台詞
        ワイン一口分も酔えやしないわ

(間奏。シュリィー、上下客席に向かって[格式ばった挨拶]「自慢」など)


        ヴェールを纏った月の夢(中央に戻って後ろ向きで)
  
(後ろに少し歩いて)

       せめて 思い出にしましょう
       知っていて? 私の秘密のコレクション・・・

 


●シーン3 貴族たち

音楽3【舞踏会】

(貴族2人はローブを脱ぐ)


(調律後、貴族1の台詞、その場に立つ。※無音中)

貴族1:おぉ!あの姿はシュリィー!

(貴族2、台詞、その場に立つ)

貴族2:シュリィー!誰にも落とせないと  言われるその心

(きっかけ:ヴァイオリンの音。2人同時で)
 貴族男たち:我こそが運命の相手だ!

(音楽!)

秋璃:さぁ おいでなさい (シュリィー、正面向く。貴族たち、シュリィーのななめ横についたら[格式ばった礼])
    さやけき音 今宵は夢幻の舞踏会

   さぁ 踊りましょう 
    私の 手をとるのは誰なのかしら

(シュリィー、[格式ばった挨拶] 上手前へ歩いて[自慢])

貴族1:貴女の美しさの前では     どんな宝石も褪せて映るだろう
(シュリィーをおいかけて)
     私と共にあれば 巨万の富を  ([肯定])
    

(秋璃、[格式ばった挨拶]。下手へ。[自慢])

貴族2:貴女の歌声は        天上へと誘う喜びの調べ
(シュリィーをおいかけて)
      私の国へ歌姫として迎えよう ([拍手])


(シュリィー、中央へ移動→[自慢]。貴族たち、シュリィーの周りを1周→各位置へ)

(サビの音でシュリィー、下手側へ。後ろ向きに[冗談]途中で止めて後ろへ数歩)


    あぁ でもだめね   (貴族男たち、位置そのまま客席へ向いて[エモーション])
    富や名声は要らないの
   心奪われる一瞬    
    私を連れて行って 
    
    その人を待っている  (貴族男たち、中心へ向かい合い、お互い張り合うような[エモーション])
    その時を待っている
   私の世界を彩づかせた
   あの一瞬を

   さぁ おいでなさい  (シュリィー正面向く。貴族たち、シュリィーの斜め後ろへ)
   さやけき音 今宵は夢幻の舞踏会

   さぁ 踊りましょう  (貴族たち、同時に[告白])
   私の 手をとるのは誰なのかしら (秋璃、アイスマジックシールド)

 

(貴族2→貴族1の順で氷爆弾。氷冠被って(非表示にする)アクション[しんだふり]で斜め後ろへ)
(貴族2は貴族1が凍ったのをみて[驚く])
(シュリィー、[格式ばった挨拶])


●シーン4 執事

音楽4【まどろみ】


(調律後、執事、奏者の位置から中央へ出てきて[格式ばった挨拶]で執事の衣装へ)

執事:おや これは・・・     新しい石像ですね
(貴族1に[石投げ]の拾うとこまで)
    本日も大変に素晴らしい出来で ございます シュリィー様
(貴族2に近づいて台詞。[肯定])

シュリィー:星屑に過ぎないわ コレクションへ移しておいて

執事:かしこまりました  (シュリィーの方を向いて台詞。[格式ばった挨拶])


(シュリィー、真ん中へ。その後ろを執事ついて来る。※単音メロディー中)
(シュリィー、後ろ向きで[冗談]の笑うとこまで。少し回って、正面向きに[自慢])
(執事、シュリィーが[自慢]したら、微笑む[Alt+9の表情][格式ばった挨拶]をして下手へ歩く)
(シュリィーも執事の微笑みに合わせて[Alt+9の表情])

シュリィー:青薔薇が輝けるのは 月あってこそ (執事が下手へ歩くのを見つめるイメージ)
       かしずく貴方には 言えないけれど

(執事、貴族男たちに近づく。[肯定]や、[石投げ]の拾うとこまでなど。動きすぎない程度に)

      この手が この声が この想いは  (シュリィー、下手正面へ)
       重なることはないでしょう
      だけど いいの    (シュリィー、執事を向いて〔格式ばった挨拶〕)

      このまま淡い夢の中で     (シュリィー、中央へ[鑑賞]。執事、シュリィーの下手側ななめ後ろに立つ)
       揺らいでいたい まどろんでいたい
      貴方が照らす 私はここに在る

      焦がれる想いは 空を包み
      星は夜空に瞬く
      覚めない夢よ 永遠の中
       月の光に 今は寄り添う

      誰にも幕は引けないわ   (シュリィー、立って)

執事:   夢の夢は続く


 シュリィー:この世界は私のために

       誰にも明けられないわ

執事:   貴女が望むなら 終わらぬ夜を描こう


 シュリィー:この世界は
       貴方のために!

執事:   この世界は
       私のために! (同時に)

(友人リリ、最後の歌詞の時にローブ脱いでスパークの用意)

 

●シーン5 終わらぬ夜


リリ:秋璃ー!! (歌の最後の無音中にスパークをシュリィーへ当てて台詞)

シュリィー:きゃあ~~!

(秋璃、ローブ着て枕で寝る→髪飾りの用意)

(スパークが当たったら、執事、[格式ばった礼]でローブを着て上手の客席前列へ座る→アルマの衣装へ)
(貴族男たち、起き上がり、ローブを着て客席前列へ座る。貴族1、上手。貴族2、下手)
(歩きでハケ。焦らずに)


 音楽5【終わらぬ夜】

 

リリ:まったく・・・なに眠りこけてるのよ

秋璃:ん~~?(秋璃、起きる)

リリ:舞踏会!もうすぐ出発の時間でしょう?

秋璃:あれ・・・リリちゃん
   わたし眠っていたの・・・?(枕しまう)

リリ:まだ寝ぼけてる・・・
   どうせお菓子でいっぱいの    夢でも見てたんでしょ

秋璃:夢・・・

(音入り)

リリ:私は先に行って待ってるからね (下手へ。秋璃の前を横切る)

(秋璃、横切ると同時にローブ脱ぐ→シュリィーのドレス&薔薇の髪飾り)

リリ:あら・・・そのドレス (秋璃に近づいて)
   よく似合ってるじゃない
   早く来なさいよね~
  
(リリ、貴族2の隣に座り、ローブ着る)

秋璃:夢・・・夢・・・
   夢を見ていた気がする・・・

(秋璃、下手へ少し歩く)

(立ち止まって)

秋璃:『終わらぬ夜の狂詩曲・・・』 (音に合わせて)


(秋璃、リリの横へ座りローブを着る→若き日のシュリィーの衣装へ)

 

 


●エピローグ

【夢の夢】


(調律後、語り)
(目安:無音の間に語り)

語り: 幼き日の ごっこ遊び
    楽しかった日々
    これは また別のお話
    ある富豪の家の少女と 芸術家の卵の少年のお話


(目安:音入りから)
語り:2人の出会いは偶然で
   通りの隅 布を広げただけの彼の小さな店
   丁寧に磨かれた宝石 いきいきとした動物の彫刻
   未熟な出来だけど 丁寧に作られた小物細工
   少女は足を止めて 彼の作品を手に取った

語り:2人は次第に惹かれ合っていった
   彼女は屋敷を抜け出しては 彼のもとへ
   彼は彼女の喜ぶ姿が見たくて 腕を磨いていった

   (秋璃、アルマ、この間に着替えておく)
  
     (その場に座ったまま)
アルマ:これを
      君のために作った髪飾りなんだ

シュリィー:とても嬉しいわ・・・ありがとう


語り:しかし身分違いの2人は 自由にはいかなかった

    (秋璃、アルマ、その場に立つ)

アルマ:君の執事にでもなれたら・・・ もっと一緒に居られるのだろうか
   (台詞言い終わったらローブ脱ぐ)

シュリィー:うふふ そうなったら毎日のように 私の絵を描いてもらおうかしら?
      (台詞言い終わったらローブ脱ぐ)

アルマ:僕はこの町を出て もっと多くのものを見てくるよ
     そして今よりも腕を上げて帰ってくる  (言いながら後ろへ数歩)
      そうしたら・・・ 君の彫像を作ろうと思うんだ

語り:数年後・・・
    帰ってきた彼の目に映る町は やはり昔と変わっていた
    彼が向かうは約束した彼女のもと
    屋敷は変わらずそこにあった
    しかし緩やかに没落していったのか以前のような輝かしさを失くしていた
    彼女は家を守るために 結婚したらしい   (シュリィー、真ん中まで歩いていく)
     それは 僅かな財産を狙った男の策略   (シュリィー、下手へ数歩)
     幸せな結婚ではなかった


 語り:再会した2人は互いに手をとった  (シュリィー、アルマ、向かい合う)
    無骨ながらも逞しくなった彼の手
    彼女の手は・・・ とても細く衰えていた

シュリィー:私は おそらくもう長くはない
      あなたを待った月日はとても長かった
      けれど 今この時で全て埋まったわ
      ・・・私は幸せだった
(きっかけ:最後のサビ部分までで台詞終わり)


(きっかけ:無音になってから)
語り:彼女の手には 薔薇の髪飾りが握られていた
   遠くから怒声が聞こえてくる
   屋敷の追っ手が迫っているようだ

   (ふき出しが消えてしまってから台詞)
    彼女はこのまま 自分を殺してほしいと願った


●おやすみ  ※同じ音楽の流れのまま歌に入ります

シュリィー:お願いよ このまま
      青薔薇を手折って
      あなたが照らす楽園へ
      連れていって
      お願いよ このまま・・・

アルマ:さぁ目を閉じて  (同時に)
     おやすみ
 シュリィー:さぁ夢の中へ   (同時に)
       おやすみ

語り:彼はその後 ひとつの石像を作った
   それはまるで 彼女そのもののようだった


(一呼吸おいて)
語り:これは だれがみる夢か

 

 

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